2014/07/24

ワールドカップ、メモいろいろ、その2

集団的自衛権を挟んで、ワールド・カップメモその2です。

・アジア枠が減るのは納得

ここのところ日本はいつもトップ通過なので何枠あったのかすら覚えてないが、ヨーロッパやアフリカのレベル向上に比べて、アジアの停滞感が目立つ。

対バルササッカーで試行錯誤してさらに進化したヨーロッパリーグ、そしてそこに選手を送り出すアフリカ。

アジアは、どうなんでしょう。
 欧州に送り出せる国は、日本とオーストラリアだけで、たまに韓国。
そのままアジアの順位ですね。

 自国リーグに有名選手を呼べる中東は、欧州に行く必要がない。
中国は何やってるんでしょうか。
 いずれにせよ枠が減っても一向に構わないし、減るべきだ。


・ドリブラーの活躍

今回は得点が多く入った。
西村さんの判定は問題になったけれど、個人的にはそのほうが得点が入るんだからいいじゃないかと思っている。
そして、FIFAとしても、得点が多く入るように、なんだかんだでファールを厳しめにとるようにしたんだと思う。


得点が多く入ったほうが集客力につながるから、 この傾向はしばらく続くでしょう。
というわけで、ドリブラーだ。
今大会のこの傾向は今後のドリブラー育成に影響しそう。
齋藤学、そういう理由で見てみたかった。
出して欲しかったな。


・日本代表は2年前のほうが強かったんじゃない?

選手は4年間ピークを続けられない。
本田や長友、長谷部など、海外での学ぶ姿勢を見ることで、継続的に成長し続けるもんだと思ってしまったが、今になって思うとそれは難しい。
ワールド・カップ直前にようやく新しい選手をJリーグから選んできたが、2年前に・・・いや、2年前のあのいい状態で、Jリーグから新しい選手を選ぶなんて難しいですよね。
海外組とJ組では全然レベルが違いましたもん。
直前にJリーグから選んだのも、Jリーグ組の成長というよりは海外組が落ちてきた言ってもいいのかも。


・ブラジルの停滞?
ロナウドやロベカル時代から比べると停滞しているように見えるけど、たまたまそういう時期なだけでまた天才が複数出てくるかもしれないし、今大会だけではなんとも言えない。
ただ、経済的背景から自国リーグが欧州に比べて弱いために停滞が続くように見えてしまう。
頑張れブラジル。


・ザックジャパンのスタイルはあれはあれで良かった。
前も書いたけど、こういうスタイルで一度ぶつかって見るなら、ザック以外ありえない。
次にどう活かすかだ。
今後守備的になるのかどうなるのかわからないけれど、これだけ楽しいサッカーをする日本代表は、今後はなかなかないだろうと思う。


2014/07/20

ワールドカップ、メモいろいろ、その1




ワールドカップが終わって冷静になってきたので、気づいたことをつらつらと。
とくに予選が終わった時点での印象と、決勝トーナメントでの印象が違うので、前回まで色々書いてきたことと内容が変わってきたこともあります。


・体格について

これまで日本は「体格で負けるから、・・・」をキーワードにサッカーのスタイルを築こうとしてきたが、それ自体がもう無理なんじゃないかと思った。

・体格の似ているメキシコやチリみたいなサッカー
これがまた、体格が全然似ていない。
チリのエース、サンチェス。
身長は香川より1cm小さいけれど、体重は8kgくらい重い。
胸板がぜんぜん違う。
チリやメキシコの小さいサッカー選手は、小さくても大体こんなかんじで、170cmで70kgくらいがデフォ。
日本で言えば齋藤学くんがこれくらい。
その他日本人は175cmあっても68kgとかそんくらい。
日本が南米相手に弱いというのは、文化的に浅い以外に、この辺もありそう。


・ 身体能力のある子をサッカーに

ノイヤーというドイツのGKにびっくりさせられた。
彼がMVPだ。
メッシがもらっても、本人だって困惑している。

もともと内田と同じシャルケにいたけれど、バイエルンにいってから更にレベルアップしたそうだ。
193cmで長い手足、なのに重心を低く保てるしバランスが崩れない。
異常に速い反応、肩が強い、フィールドプレーヤーとしてもトップレベルの足の早さ。

そして顔が小さい。

これに該当する日本人は大谷くんだけだ。
そう、二刀流の大谷選手、野球人。

これだけ身体能力が高ければ、前へでる判断が多少遅れてもカバーしきれてしまう。
反応が異常に速いんじゃなくて、身体能力がゆえに反応が速く見えるのかもしれない。

もちろんサッカー選手はリスペクトしているが、それでもプロ野球で洩れたレベルの身体能力の選手たちがやっているスポーツという雰囲気はちょっと感じる。

大谷くんが本気でキーパーをやったら、5年後には日本代表になれる気がする。
それくらい身体能力の差を痛感させられた。

豊田は割りと体格が良くて身体能力の高い選手だけれど、プロ野球を見れば各チームに10人はいる。

 「キミ、体格いいねー、何やってたの?ラグビー?野球?」みたいな会話は、全部サッカーに置き換えるくらい、サッカーが身体能力の高い子を取っていかなければいけないと思う。
背が高いからバレーやバスケみたいなマイナースポーツ(失礼)にとられてちゃいけない。
サッカー界が未来の大谷くんをとれなければ、ワールド・カップはとれない。

 そういう連中の中で生き残る小さな選手が本当のスピード、テクニック、クリエイティビティを持った選手というレベルに持って行きたい。

 しかし・・・カネが稼げるのは野球なんですよね・・・


・アジリティー、勤勉さ、戦術理解
 
 体格の流れになるけれど、これまで日本が強いと言われていた上記の要素は、もはやアドバンテージでもなんでもない。
体が大きい他国でも足がつるまで走るし、アフリカチームだって戦術理解がしっかりしているチームもある。
アフリカの場合、戦術よりも、日本の経済みたいに政治の方が足を引っ張っている。
日本とコートジボワール戦で、ズルズル下がる日本に対して、コートジボワールは縦にボールを放り込まずに、調子の悪い長友のサイドからクロスを入れて絵に描いたように戦術がハマって逆転した。
この敗戦は以前書いたようにメンタリティの問題が大きいが、とにかく「何かで弱いから何かで補おう」という発想は、ワールド・カップに参加できてよかったねレベルのチームがやることなんだな~と決勝トーナメントを見ながら思い知らされた。


つづく。







2014/07/01

野球脳とサッカー脳とメンタルスキルについて

秋田には各小学校に野球部がある。
僕が所属した野球部は県大会のさらに下、地区大会レベルだったけれど、ランナー1,3塁の守備において、1塁ランナーが走った時の対応は4種類あった。

1・3塁になった時点でキャッチャーがサイン出し、どの対応をとるか決めておくのだ。


それでは4種類のうちの一つを紹介。

1塁ランナーが走る。
その瞬間、1塁手と3塁手がセカンドを指差し、「セカンド!!!」と声を出す。(監督やベンチの控え選手も声を出す)
2塁手と遊撃手はどちらかが2塁ベースに入り、どちらかがバックアップの体制に走る。
投手はキャッチャーの送球が当たらないようにしゃがむ。
キャッチャーは素早く2塁、ではなく3塁に全力送球する。
3塁ランナーが塁を離れていれば、タッチアウト。
作戦がバレていれば、ランナー2,3塁。


本番で滞りなくできるように、残りの3種類も同様に練習しておく。



監督は普通の地方法務員の教員だった。
他の小学校にも大体1人か2人は野球好きの先生がいて、そのくらいの練習は当たり前のことだった。

何を言いたいかというと、20年近くも前、Jリーグがまだ始まっていなかったころに、秋田の地区大会レベルの小学生は、それくらいの「野球脳」で野球をしていた。

同時期の野球少年は、おそらく中国や台湾の代表選手よりも野球を理解していたかもしれない。




ツイッターでサッカー脳の話を少ししていてそういうことを思い出したのだが、試合で何をすべきかわかっていればいるほど、緊張してもパフォーマンスが左右されにくいということがわかっている。
(口に出して言うと当たり前のことだけれど、これを証明するのは結構難しかったと思う)




これまで何度も言ってきたが、スポーツにおいて精神力というのは、精神的「技術」だ。
ハートではなくブレインである。

緊張した時にどういう対応をすればいいか、たくさんの選択肢の中から何を選択するべきか、どういう振る舞いをすればいいのか、周りの人間はどういうサポートをすればいいのか、そういうことが野球脳でありサッカー脳である。

 日本のサッカー脳が進化すれば、おそらく歯車の狂いやすいパスサッカーでも、もう少し安定した力が出せる気がする。

決勝トーナメントが始まって、体の小さなチリやメキシコが負けたのは悔しいが、そういう試合を見ていても、ザックジャパンのスタイル、日本のサッカーの方向性は間違っていないと思う。
僕はザッケローニ監督の采配からたくさん学んだし、多くの日本のサッカーファンも同様だと思う。
脳を鍛えるというのは、絶対に日本人に向いている。



そういえば帰国したチームを空港で暖かく迎えたというニュースを見てホッとした。
韓国のようにアメ玉を投げつけるよりは、今後の日本のサッカー脳にとってはるかに良い態度だと思う。
「学ぶ態度」というやつだ。