2年前のクリスマスに現在の戸建てに越してきました。
子供が小学校に入る前、ちょうどいいタイミングでした。
ネットで家を探して始めてから20時間でサインしたリノベ物件なのですが、勢いで買ったこの物件は、果たして正解だったのかどうかという疑問から、土地について、建物について、いろいろ調べたり考えたりしています。
もう次はないんですけどね(笑)
もし、次に自分が注文住宅を買うとすれば、どういう土地に、どういう家を建てるか。
2年間住んだこの家の体験を通してツラツラと書いていきます。
土地・立地について
1.硬い地盤の丘が素晴らしい。
引越し後、宮城県内で台風、大雨による避難支持・勧告が何度か出ました。
うちの下の町内がたびたび対象地域となり、そのたびに丘を登ってきて小学校に避難していました。
家が流されるということはないでしょうけれど、避難先から戻ったら浸水していた、とかかなりショックですよね。
また、宮城県は東日本大震災というリアルなストレステストを受けてます。
宮城県民はその経験から、あの辺は弱い、という感覚は持っていると思います。
2.小学校が近くて歩いて2分が素晴らしい。
小学校が近い。
この要素がこれほどまでに生活に影響するとは思いませんでした。
毎日の通学だけでなく、週末のスポ少、運動会や学芸会などの学校行事、子ども会などの地域行事など、フラッと様子を見に行ける。
子供の教育を教師やコーチに丸投げするのではなく、親も一緒に考えてすすめていける。
もちろんその分買い物とか不便なんですけどね。
車がないと何もできない。
つぎに家を建てるとしても(こんなに近いところは見つからないでしょうけれど)、優先順位は、小学校が近い>商業施設が近くて便利、ですね。
3.独立した低層住居専用地域が素晴らしい
団地に入る4本の道路を遮断されると陸の孤島になっちゃいますが、丘の上に独立している住居専用地域なので、団地内をショートカットする車がありません。
わりと土地に余裕がある住宅地なので、公園が充実していて、各家庭から歩いて5分以内のところに程よいサイズの公園があります。
こういう立地なので、小さい子どもたちでも一人で遊びに行かせられる安心感があります。
引っ越す前は、週末のたびに「どこに行こうか」という話になっていましたが、子供が近所の公園で遊んでいる間に、親は家のことが出来る、という生活になりました。
4.南側が低い土地が素晴らしい。
住んで初めて知ったことの一つです。
南側の隣家の屋根が低いため、北側玄関でも南側の窓から十分な日差しが入ります。
逆に南側が高いと隣の家の影になりますよね。
こういうことすら知らずにハンコを押したことにときどき怖くなることがあります。
立地について、とくに不満を感じたことはありません。
仙台の中ではちょっと雪が多いことくらいかな。
建物について
おおむね満足していて、とくに間取りは、注文住宅を購入したとしても、ここまで自分の希望するものができたのだろうか、と思います。
僕の場合、ムダにこだわって失敗、というパターンもあったんじゃないかと。
前の住人の価値観と、リノベの設計士さんのセンスに感心しきりです。
そのへんをまとめてみます。
1.並列2台駐車できる北側玄関は素晴らしい。
近所のお宅を見ると、結構直列2台なんですよね。
そのほうが、南側の庭を広くとれるという考え方だと思います。
うちは並列2台のつくりのせいで南側の庭が少し狭い。
でも上で書いたように、南側が低い土地という条件においては、狭くてもしっかりと日差しが入る。
それでいて毎日の駐車がラク。
よくできてるなと。
さらにトイレや風呂、廊下、階段などを北側に集めることで、リビングもキッチンも明るい。
北側玄関ならではの効率的な間取りだと思います。
2.リビング階段がない、が素晴らしい。
古い家なので、寒いんですよ(;´Д`)
男兄弟なので、家族が顔を合わせる、みたいなのはそのうちいらなくなります。
3.ベランダがない。屋根付きテラスはある。が素晴らしい。
ご近所さん宅はだいたいみんな2階にベランダがあるんですよね。
でも広い庭があるなら1階に干したほうがラクじゃないですか。
あの物干し用のベランダは、屋根がない場合、雨を受ける形になります。
そういう構造上の無理がある装備は避けたいです。
4.立ち上がりのあるキッチンカウンターが素晴らしい。
アイランドキッチンのフラットカウンターがかっこいいのは間違いない。
ですが、うちでは無理でした。
パン生地を捏ねて発酵させる、キムチを漬ける、前夜からカレーの仕込む、食べ終わった豆苗をそのままもう一度育てる、肉を酵素につけて柔らかくする、砥石を乾かす・・・生活と実験と遊びの場であるキッチンを、何もない状態にすることは不可能です。
目隠しさせてください。
5.20畳のリビング+8畳の和室が素晴らしい
19.5畳ですけどね。
マンションのリビングが14畳だったので、そんなに広くなくていいかな、と思ってましたが、広くて困ることは何もないです。
8畳の和室については、べつに和室じゃなくてもいいのですが、とりあえず物置になるような部屋、もしくはウォークインクローゼットは1階にもあったほうがいいですね。
6.水回りをかためたユーティリティルームが素晴らしい。
リノベの設計士さんのセンス。
キッチンの隣に位置する便利なユーティリティルーム。
洗面所、洗濯室、パントリー、衣類乾燥スペースがあり、そこからL字に折れて、脱衣所と室衣類置き場。
写真は脱衣所で、手前から左に折れます。
L字であることがポイントですね。
同じ部屋の中で空間が分けられている。
こういうのは自分では思いつかないです。
7.吹き抜けなし、5LDKが素晴らしい。
吹き抜けをつくらずに、2階はすべて部屋になっています。
そういう花より団子みたいな価値観。
部屋が使い切れないと思いましたが、DIY専用ルームになっています。
贅沢。
ここから不満点(不安点)。
今作るならこうはしない、もっとこういう作りにしたい、という点をあげていきます。
1.汎用品が使えない。
うちは積水ハウスの中古住宅です。
古くなった網戸の戸車を交換しようとした際に、積水ハウスは専用部品、専用部材が多いことを知りました。
できれば自分でホームセンターで汎用品を買って、そのまま自分で設置したいんですけどね。
最近、積水ハウスの地域担当者が訪ねてきました。
「オーナーが変わったということをお聞きしまして・・・」と。
メンテナンス関連で困ったことがあったらオーナーズサイトに登録して、そこからお問い合わせをすればすぐに対応します、ということでした。
そういう点はさすが大手だなと思います。
ただ、僕は自分でやれるところは自分でやりたい。
不満点(不安点)は、そういうメンテナンス関連が多いです。
築30年近いリノベ物件。
ここからさらに40年、50年維持しないといけないわけです。
2.軽量鉄骨の耐久性は?
実家はセキスイハイムなんですよ。
もうすぐ築40年なので耐久性はあるとは思うんですけど、鉄って錆びますよね?鉄骨ってダメになった場合交換ってできるの?みたいな不安はあります。
軽量鉄骨の工法が誕生して50年程度だそうです。
というわけで木造のように100年維持した例はありません。
どこまでいけるか。
3.屋根、壁の形が複雑。
屋根は基本凸ですけど、うちの屋根はちょっと複雑で、凹の部分があります。
どう考えても凸より凹の部分が痛むじゃないですか。
こういうのが不安なんです。
見た目のデザインよりも耐久性・メンテナンス性に振ったデザインにしたい。
30年前の家のデザインは、お城を目指していたんじゃないかと。
あっちがでたり、こっちがへこんでいたり。
こういうシンプルな形のほうがメンテナンスしやすくて長持ちする気がするんですよね。
あとセキスイハイムみたいに屋根が平らだと足場がなくても自分で塗装しやすい。
実家ではよくDIYで屋根塗装してました。
つぎ建てるなら傾斜が緩やかな単純な形の屋根にします。
4.寒い。
古い家ですから・・・。
30年前の建物にしてはいいほうだと思います。
販売店から「リノベの際にフロア材を重ねたので断熱はその分よくなってます」と言われました。
それでも新築マンションに住んでいた身からすると、寒さが刺さります。
引っ越してまず自力で二重サッシにしましたが、壁の中まではどうしようもない。
もし注文住宅を建てるなら、装備は安いものにして、その分高気密高断熱に金をかけたい。
まとめ
もし注文住宅を買うとすればこうなります。
「地元の工務店で、シンプルでメンテナンスのしやすい、高気密住宅を建てたい」
基本的には今の家は気に入っていて、購入は大正解だったと思います。
子供が小学校に入る前、ちょうどいいタイミングでした。
ネットで家を探して始めてから20時間でサインしたリノベ物件なのですが、勢いで買ったこの物件は、果たして正解だったのかどうかという疑問から、土地について、建物について、いろいろ調べたり考えたりしています。
もう次はないんですけどね(笑)
もし、次に自分が注文住宅を買うとすれば、どういう土地に、どういう家を建てるか。
2年間住んだこの家の体験を通してツラツラと書いていきます。
土地・立地について
1.硬い地盤の丘が素晴らしい。
引越し後、宮城県内で台風、大雨による避難支持・勧告が何度か出ました。
うちの下の町内がたびたび対象地域となり、そのたびに丘を登ってきて小学校に避難していました。
家が流されるということはないでしょうけれど、避難先から戻ったら浸水していた、とかかなりショックですよね。
また、宮城県は東日本大震災というリアルなストレステストを受けてます。
宮城県民はその経験から、あの辺は弱い、という感覚は持っていると思います。
2.小学校が近くて歩いて2分が素晴らしい。
小学校が近い。
この要素がこれほどまでに生活に影響するとは思いませんでした。
毎日の通学だけでなく、週末のスポ少、運動会や学芸会などの学校行事、子ども会などの地域行事など、フラッと様子を見に行ける。
子供の教育を教師やコーチに丸投げするのではなく、親も一緒に考えてすすめていける。
もちろんその分買い物とか不便なんですけどね。
車がないと何もできない。
つぎに家を建てるとしても(こんなに近いところは見つからないでしょうけれど)、優先順位は、小学校が近い>商業施設が近くて便利、ですね。
3.独立した低層住居専用地域が素晴らしい
団地に入る4本の道路を遮断されると陸の孤島になっちゃいますが、丘の上に独立している住居専用地域なので、団地内をショートカットする車がありません。
わりと土地に余裕がある住宅地なので、公園が充実していて、各家庭から歩いて5分以内のところに程よいサイズの公園があります。
こういう立地なので、小さい子どもたちでも一人で遊びに行かせられる安心感があります。
引っ越す前は、週末のたびに「どこに行こうか」という話になっていましたが、子供が近所の公園で遊んでいる間に、親は家のことが出来る、という生活になりました。
4.南側が低い土地が素晴らしい。
住んで初めて知ったことの一つです。
南側の隣家の屋根が低いため、北側玄関でも南側の窓から十分な日差しが入ります。
逆に南側が高いと隣の家の影になりますよね。
こういうことすら知らずにハンコを押したことにときどき怖くなることがあります。
立地について、とくに不満を感じたことはありません。
仙台の中ではちょっと雪が多いことくらいかな。
建物について
おおむね満足していて、とくに間取りは、注文住宅を購入したとしても、ここまで自分の希望するものができたのだろうか、と思います。
僕の場合、ムダにこだわって失敗、というパターンもあったんじゃないかと。
前の住人の価値観と、リノベの設計士さんのセンスに感心しきりです。
そのへんをまとめてみます。
1.並列2台駐車できる北側玄関は素晴らしい。
近所のお宅を見ると、結構直列2台なんですよね。
そのほうが、南側の庭を広くとれるという考え方だと思います。
うちは並列2台のつくりのせいで南側の庭が少し狭い。
でも上で書いたように、南側が低い土地という条件においては、狭くてもしっかりと日差しが入る。
それでいて毎日の駐車がラク。
よくできてるなと。
さらにトイレや風呂、廊下、階段などを北側に集めることで、リビングもキッチンも明るい。
北側玄関ならではの効率的な間取りだと思います。
2.リビング階段がない、が素晴らしい。
古い家なので、寒いんですよ(;´Д`)
男兄弟なので、家族が顔を合わせる、みたいなのはそのうちいらなくなります。
3.ベランダがない。屋根付きテラスはある。が素晴らしい。
ご近所さん宅はだいたいみんな2階にベランダがあるんですよね。
でも広い庭があるなら1階に干したほうがラクじゃないですか。
あの物干し用のベランダは、屋根がない場合、雨を受ける形になります。
そういう構造上の無理がある装備は避けたいです。
4.立ち上がりのあるキッチンカウンターが素晴らしい。
ですが、うちでは無理でした。
パン生地を捏ねて発酵させる、キムチを漬ける、前夜からカレーの仕込む、食べ終わった豆苗をそのままもう一度育てる、肉を酵素につけて柔らかくする、砥石を乾かす・・・生活と実験と遊びの場であるキッチンを、何もない状態にすることは不可能です。
目隠しさせてください。
5.20畳のリビング+8畳の和室が素晴らしい
19.5畳ですけどね。
マンションのリビングが14畳だったので、そんなに広くなくていいかな、と思ってましたが、広くて困ることは何もないです。
8畳の和室については、べつに和室じゃなくてもいいのですが、とりあえず物置になるような部屋、もしくはウォークインクローゼットは1階にもあったほうがいいですね。
6.水回りをかためたユーティリティルームが素晴らしい。
リノベの設計士さんのセンス。
キッチンの隣に位置する便利なユーティリティルーム。
洗面所、洗濯室、パントリー、衣類乾燥スペースがあり、そこからL字に折れて、脱衣所と室衣類置き場。
写真は脱衣所で、手前から左に折れます。
L字であることがポイントですね。
同じ部屋の中で空間が分けられている。
こういうのは自分では思いつかないです。
7.吹き抜けなし、5LDKが素晴らしい。
吹き抜けをつくらずに、2階はすべて部屋になっています。
そういう花より団子みたいな価値観。
部屋が使い切れないと思いましたが、DIY専用ルームになっています。
贅沢。
ここから不満点(不安点)。
今作るならこうはしない、もっとこういう作りにしたい、という点をあげていきます。
1.汎用品が使えない。
古くなった網戸の戸車を交換しようとした際に、積水ハウスは専用部品、専用部材が多いことを知りました。
できれば自分でホームセンターで汎用品を買って、そのまま自分で設置したいんですけどね。
最近、積水ハウスの地域担当者が訪ねてきました。
「オーナーが変わったということをお聞きしまして・・・」と。
メンテナンス関連で困ったことがあったらオーナーズサイトに登録して、そこからお問い合わせをすればすぐに対応します、ということでした。
そういう点はさすが大手だなと思います。
ただ、僕は自分でやれるところは自分でやりたい。
不満点(不安点)は、そういうメンテナンス関連が多いです。
築30年近いリノベ物件。
ここからさらに40年、50年維持しないといけないわけです。
2.軽量鉄骨の耐久性は?
実家はセキスイハイムなんですよ。
もうすぐ築40年なので耐久性はあるとは思うんですけど、鉄って錆びますよね?鉄骨ってダメになった場合交換ってできるの?みたいな不安はあります。
軽量鉄骨の工法が誕生して50年程度だそうです。
というわけで木造のように100年維持した例はありません。
どこまでいけるか。
3.屋根、壁の形が複雑。
屋根は基本凸ですけど、うちの屋根はちょっと複雑で、凹の部分があります。
どう考えても凸より凹の部分が痛むじゃないですか。
こういうのが不安なんです。
見た目のデザインよりも耐久性・メンテナンス性に振ったデザインにしたい。
30年前の家のデザインは、お城を目指していたんじゃないかと。
あっちがでたり、こっちがへこんでいたり。
こういうシンプルな形のほうがメンテナンスしやすくて長持ちする気がするんですよね。
あとセキスイハイムみたいに屋根が平らだと足場がなくても自分で塗装しやすい。
実家ではよくDIYで屋根塗装してました。
つぎ建てるなら傾斜が緩やかな単純な形の屋根にします。
4.寒い。
古い家ですから・・・。
30年前の建物にしてはいいほうだと思います。
販売店から「リノベの際にフロア材を重ねたので断熱はその分よくなってます」と言われました。
それでも新築マンションに住んでいた身からすると、寒さが刺さります。
引っ越してまず自力で二重サッシにしましたが、壁の中まではどうしようもない。
もし注文住宅を建てるなら、装備は安いものにして、その分高気密高断熱に金をかけたい。
まとめ
もし注文住宅を買うとすればこうなります。
「地元の工務店で、シンプルでメンテナンスのしやすい、高気密住宅を建てたい」
基本的には今の家は気に入っていて、購入は大正解だったと思います。
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