2016/03/16

LogicoolのZ120BWを分解、改造。テレビ用スピーカーを作った。

うちのテレビは20インチで、リビングでまったく存在感がないところが気に入ってます。
たぶんコレが壊れても、次も20インチです。


しかし音の悪さ、とくに低音の弱さ(というか聞こえない)は顕著で、音楽番組を見ている時に絶望的な気分にさせられます。
これは全ての薄型テレビの宿命なんで、仕方がないんですけどね。

どうしてもいい音で聞きたいときは、音楽を聞くために作ったタマゴ型のスピーカーで聞いてますが、セッティングが面倒です。
ちなみにファンネルダクトバスレフです。


これはPC用。
セメントバッフルのファンネルダクト ダブルバスレフで、いい音です。

こんな風にいい音に慣れてしまうと、テレビの音が苦しい。
テレビ用スピーカーが欲しい。

テレビ向けのスピーカーって、どういうスピーカーなんでしょうか。
最優先事項として…

・電源が連動してくれる。
・小さなボリュームで人の声(中音域)がはっきり聞き取れる。

ここまでは今の内蔵スピーカーでも条件を満たしています。
解像度は高くはありませんが、声は聞き取りやすいです。

問題はここからプラスαで・・・

・音楽番組でボリュームを上げると低音が充実してくる。
・スポーツや音楽では音場が広いほうがいい。

さらに、外部スピーカーであるが故に・・・

・いい感じで収まってほしい。


こんなところですかね。





調べてみるとOlasonic TW-D6TVなんかは理想的な気がします。
普通の感覚であれば、これを買って終了でしょう。

しかし、

・・・作ってみたい。理想的なスピーカーを作ってみたい。

テレビ向けのスピーカーを作ることにしました。


ベースはLogicoolのステレオスピーカー Z120BW。
USB電源なので、テレビが消えると、スピーカーの電源も落ちます。
音の特徴は、密閉箱で小型ユニットらしい音、つまり中高音がキレイで、低音が出ない、だそうです。

買ってみて、実際に繋いで音を聞いてもそんな感じです。

中高音の解像度が高く、情報量がかなり増えます。
密閉というだけでなく、エンクロージャーの強度もしっかりしている、そういう音です。
そしてやはり低音は出ない。
ベースやバスドラが確認できる程度。
それでも内蔵スピーカーにくらべたらずっといい音です。
1200円でUSBアンプとこの素性の良いユニットがペアで手に入るなら満足度高いです。
低音を求めなければこれを繋ぐだけでもいいような気がします。

僕は低音が欲しいので改造しますけどね。


まずはユニットとアンプを取り出して、自作のエンクロージャーに組み込みます。


箱はパコッとは開きません。
のこぎりで切ったほうが早いです。
実は、このスピーカーの分解は2度目なので、勝手知ったるなんとかです。


ユニットとアンプを取り出したら、バッフルを切り出します。


このユニットは外付けが難しいので、内側からの取り付けになります。
その際、もとのバッフルをエポキシで貼り付けると、いい具合に収まりますし、バッフルの強度も上がります。

バッフルの素材は軽い桐合板を使用予定、しかも6mmしかないので、補強が必要です。
樹脂の元のバッフルを貼り付けるだけでなく、金属板(ステー)も4枚貼り付け、強度と重量を稼ぎます。
バッフルの内側をセメントで固めたり、エポキシ樹脂で金属や石を貼り付けたりという方法は、音の歪み防止の効果が大きいと思います。



低音はバスレフで伸ばします。
あくまでテレビ用なので、下に頑張って伸ばすことはせず、しまりを重視。
ポートは内径3mm、かなり細いアルミパイプを4本。
JSP方式ではありません。
四隅に配置することで、広がりを抑える、ポワつきを抑えるイメージ。
ファンネルダクトバスレフの音が好きなので、こうするとそれっぽいかな、と。
これにも余った部材(真ん中の丸い板)を貼り付けたり、金属板を貼り付けたりして補強していきます。

全体像。
密閉です。

こんな風にバスレフポートが4つの角にあることで、低音がしまるような気がするんですよね。

奥行きは350mmです。

側面のみ9mm厚のひのき。
それ以外は6mm厚の桐合板。

写真を撮り忘れましたが、第一空気室は金属板でしっかり強度と重量をあげています。
第一空気室のサイズは、もともとのZ120bwと同等の容積にしています。

完全密閉ではなく、背面板に5mmの穴を1個だけ開けています。
意味があるかわかりませんが、なんとなくあったほうがいい気がして。

 できました。

奥に長い密閉箱。
スイッチは背面です。
前面に付けたかったけど、スペースが取れずに背面で妥協。


 これを、テレビ台に入れます。


台との隙間はボール紙をギューっと入れて、第一空気室にあたる部分を固定します。
音の歪をできるだけ抑えたい。
できる範囲で採用できることは採用していきます。

きれいに収まりました。
奥行き350mmでピッタリ。
子どもの絵本のスペースも確保できています。

テレビの背面のUSB、ミニピンジャックに接続します。



さて、音出し。

まずはニュースやバラエティ番組で人の声をチェック。
Z120bwと遜色なし。
キレイな中高音、密閉の音です。
ぜんぜんバスレフっぽくない。
ニュースは小さな音で聞いているので、バスレフがいい意味で機能していない。
高い解像度もそのまま。
内蔵では聞こえてこなかった情報が聞こえます。
ピンポーン、とか、チロチロリーンみたいな効果音がいちいちリッチです。

ただ、ちょっと第一空気室が狭いかな。
シャープすぎと言うか、もう少しふくよかな音のほうが自然かもしれません。
いわゆるサ行が刺さるっていうやつです。

藤原竜也さんのような、鼻にかかった声が、さらに鼻にかかったように聞こえます。
まあ、実際の声を聞いたことがないので、本当にそういう声なのかもしれませんけど。



音楽番組ではボリュームをあげます。
それにともなってバスレフが機能してきます。
キレイな高温はそのままに、伸びはないけど、きっちりと締まった低音が聞こえてきます。

低音に関してはもとのZ120BWとは雲泥の差です。
バスレフポートの有無とか、エンクロージャーのサイズが全然違うので当然ですけどね。

サ行は、もしかしたらエンクロージャーのサイズというよりは、ユニットの特性かな。

ほぼ狙い通り出来ました。

音楽がちゃんと音楽として聞くことができる喜び。
たったの0.6W+0.6Wなのに。



今回も相変わらず寸法はテキトーですが、狙いはしっかりと持って組みました。

密閉、バスレフ、細いバスレフポート、ポートの出口は四隅、重くて強度のあるバッフル、第一空気室は小さめ(ここはもうちょっと大きくしたのも試したい。試しませんがw)、下は欲張らない。

いいスピーカーだと思います。

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