サードウェーブコーヒーは酸っぱいコーヒーが多いという話

仙台にはコーヒーフェスというのがあって、1000円で小さいカップ5杯分の飲み比べができます。(画像はコーヒーフェスのフェイスブックページ)

僕は今年行けなかったのですが、参加して飲み比べた知人の話では「どれもこれも酸っぱい」そうです。
「今はそういう流れなんでしょうね」って話してました。

サードウェーブですね。


コーヒーの潮流についてウィキペディアを見てみました。

最初の波は、コーヒーの大量生産が可能になり、世界中(といっても主に先進国だろうけど)に流通した時代とされています。


セカンドウェーブは、スタバですね。
大量出店により、もともとコーヒーを飲まない地域にもコーヒー文化を根付かせました。
この時代のコーヒーは、だいたいどれも深煎り+ホイップミルクで、味は安定しますが、どの店で飲んでも同じ味になりがちです。

セカンドウェーブからコーヒーを習慣的に飲み始めた人は、深煎りの酸味のないコーヒーが好みになることが多いそうです。
セブンイレブンのコーヒーも深煎りをやや薄く淹れたコーヒーですね。


サードウェーブは、豆の種類、焙煎の度合い、客の好みなどに合わせて、一杯ずつこだわって淹れるコーヒーです。
昭和の喫茶店がそうですが、現代は農家の技術、豆の種類、流通、情報量、道具の種類などがまるで違います。
その分コーヒーの楽しみ方、自由度も大きく広がりました。


僕はAmazonで生豆が手頃な値段で変えることと、Youtubeなどで焙煎の方法が学べる、という環境によって、自分で焙煎するようになりました。
焙煎度合いとブレンドの組み合わせは無限です。
こういう自宅コーヒーの楽しみ方もサードウェーブのひとつと言えるんじゃないかと思います。


サードウェーブでは豆の違いを楽しみます。
豆の違いを感じようとすると、必然的に焙煎は2ndに比べて浅くなります。
焙煎が浅いとコーヒーは酸っぱくなります。

知人の感想にあったのコーヒーフェスの「酸っぱさ」はそういうことです。

僕は酸っぱいコーヒーも好きなので全然いいのですが、酸っぱさを楽しめる人がどれだけいるか…。
コーヒー好きは「特定のコーヒーの味が好き」というより、コーヒーの「味の違いを感じるのが楽しい」人達だと思うんですよね。

豆の違いを感じてもらうことを優先することで、結果的に酸っぱいコーヒー押しになっちゃうと、サードウェーブに乗っかりかけた人が離れていかないか心配になります。

日本人には、酸味や香りよりも、旨味押しがいいと勝手に思ってます。

良い豆を上手に淹れると、余韻に甘さを感じます。
甘さ≒旨味ですからね。

その旨味を押していくとハマる人が増えるんじゃないかと。

最近の好みはブラジル3:エチオピア1のブレンド。

ハイロースト~シティロースト程度の焙煎で、時間はかかっても弱火でじっくり豆の生っぽさをしっかり飛ばします。
表面に油が浮かない程度の焙煎です。

苦味を抑え、ブラジルの旨味にエチオピアの爽やかな酸味をちょっと加えるイメージ。

半年前の試行錯誤していた頃に比べて随分マイルドなコーヒーになりました。

毎日飲んでいるととんがったコーヒーは疲れてしまいます。

そして、これくらいが一番旨味(甘み)を感じます。

日本人って旨味を感じると嬉しくなると思うんですよね。

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