テカテカの三河油石をカサカサにした。

 1月下旬の記事「三河油石の変化」に書いたのですが、砥面がガラスのようにテカテカになっていました。

うちにあるキング#6000よりも鏡面に仕上がるので使いこなしが楽しいのです。
でも料理中にサッと砥ぐ、にはちょっと不向き。

包丁が砥面に吸い付くので滑りすぎて研ぎにくいということはないですが、ちょっと砥ぎに時間がかかってしまうんですね。



ということで表面を少しだけざらつかせます。 

鉛筆でテキトーに線を引いて、これが消えるまでダイヤモンド砥石#1000でこすります。

 三河油石は非常に硬いので、ダイヤモンド砥石がだいぶやつれていますが、軽い修正くらいならまだいけます。

 白い研ぎ汁が出ます。

ほとんど凹んでいませんでした。
めちゃくちゃ硬い。

 
すすいだところ。

いいですね。
ざらついた、というよりもカサついたというか、マットになったというか。
三河油石はテカテカだろうがカサカサだろうが、変わらず水がよく馴染みます。 

 
#400でこすればもっとざらつくのでしょうけれど、#1000のカサついた状態でもめちゃくちゃ早く砥げるので、これ以上ざらつかせる必要性がありません。

#1000でカサつかせた三河油石で包丁を砥ぐと、仕上がり具合は#1000の中仕上げになる、わけではなく大体#3000~#5000くらい。

もちろん天然砥石なのでその石によって変わると思いますが、僕が頂いた石の場合はそれくらいになります。


ちなみに、キング使用時に使っていた砥面修正用の石はコレ。

使いにくいなと思いながら、かと言って使えないわけでもなく、こんなもんかなと思って使っていました。

キングやシャプトンや貝印などのコンパウンド系の砥石を使っている場合でも、こちらのダイヤモンド砥石の方が砥面修正しやすいと思います。



コメント

  1. 因みに、このカサカサ状態にする作業をした直後のまだ白い泥が残っている状態で、和包丁の切り刃を研ぐともの凄い綺麗に刃紋が出ます。

    また、#1000のダイヤモンドを掛けた後に#220のGC砥石でドレッシングすると#800~#1200相当まで番手を落とす事も可能です。
    但し、信じられないほど研削力が強いので、包丁が一瞬で削れます。
    このやり方は失敗すると恐ろしいので、細心の注意を払って実行して下さい。
    失敗するとあのペティ以上の悲劇が起きます。

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  2. >>因みに、このカサカサ状態にする作業をした直後のまだ白い泥

    なるほど、この状態で砥ぐのもアリなんですね。
    経験として感覚を味わってみたいので次回やってみます。
    すごく贅沢なコンパウンドですよね。

    >>#220のGC砥石でドレッシング

    研磨力は今のまま十分すぎるので、こちらは経験しなくてもいいかなと(;´∀`)
    #1000掛けのあとに表面がガラス化していく過程がちょうど良いですし楽しいですね。

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  3. 最近分った事があるのですが、三河油石はアルカンサスよりも性能が上です。
    下手なアルカンサスを買うぐらいなら三河油石の方がずっと良いです。
    しかもアルカンサスは30切りの30㎜厚で300万近くします。
    本日の私のブログに載せておきました。

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  4. ブログで加工性の話が出ていましたが、頂いた木っ端の一面を均すだけで、ダイヤモンド砥石の#400の粒子がほとんどなくなってしまったので、砥石として加工するのにどれだけコストがかかるんだろうかと思ってました。

    ダイナマイトでヒビだらけになるというのも、言われてみると、なるほどそうだろうな、と思います。
    断面を指の腹で擦るだけでハラハラと粒子が落ちますから。
    それでいて砥面は異常に硬いという両面性が魅力なんですけどね。

    コストを抑える何かしらブレイクスルーがあればいいんですけど…。

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  5. やはり仕入れ先を見直す必要があります。
    庭石として撃っているなるべく大きな物を仕入れる方がヒビのリスクが減って、
    歩留まりが上がりますので少しだけ単価を下げる事が出来ます。

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  6. あ、変換ミス
    撃っている>>>売っている

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