リビング用のスピーカーを作りなおした。TangBand W3-881SJFとW3-1364sa。

 3年前作った卵形のスピーカー。

何度か登場していますけど、かなり音がいいのです。

その後もいくつか作りましたが…

 結局卵形が一番音が良かったので、卵形の容積を計算して、同じ容積で作ったセメントバッフルのコレもいい音。

 剛性の高いしっかりとした音で、PC用のスピーカーとして使っています。

今回作りなおすのは卵形のほう。
音に不満は全くありません。
「スピーカーの上にモノを置きたい」という、僕からしたらどうでもいい理由から作りなおすのです。

 卵形スピーカーの構造は、ダブルファンネルダクト。
 音を第一に考えたらこれでいきたい。
でも「上にモノを置く」というどうでもいい理由から採用不可です。

こんな構造。

13mmの杉板と、6mmのMDF板。

第2空気室がかなり広い。

 バスレフポートは左右6本ずつ。

 第1空気室はかなり狭い。
興味本位で狭くしたけど、大丈夫かな…。

 ここにこういう板を設置して、定在波は壊すのはどうかと思ったけど、なんとなく大丈夫な気がして不採用。
あとで聞いても不要でした。
つけなくてよかった。

塗料。
匂いはキツいけどカッピカピになるラッカーが好みです。
ただ今回は家具として無垢の板目がいいというリクエストなので、外からは塗りません。

塗るのは内側。
何度も重ね塗りしてMDFの紙っぽさを消します。
この辺は完全に好みの問題だと思いますが、僕はMDFの紙っぽさが全くもって受け入れられません。
裏が樹脂っぽくなるまで塗ります。
(茶色いのは、筆に残っていた塗料です。筆を洗いながら塗ったのですよ)

底板になる部分にもテカリが出るまで重ね塗り。

天板、底板が薄いので、金属板で補強するかどうか迷って、でも第一空気室が狭いので合成が保たれると思って、不採用に。
結果的にこれがあんまり良くなかったと思う。
剛性大事。
補強大事。

しっかり加重して接着。
丸い部分にユニット、四角い部分に中華アンプが入ります。

Tangband w3-1364sa(改)を繋ぎます。(のちにW3-881sjfに変更)

中華アンプを入れて、上にモノをおいて完成。

音はというと…これは剛性が足りませんね。
低音は出ているけれど、締まりが足りません。
上にもっとモノを置きたくなります。
ギターのように音が響くバッフルをイメージして作りましたが、スピーカーは剛性の方がずっと重要でした。
バッフルのセメント化や、陶器の鉢でスピーカーを作った経験がありますが、バッフルが狭い場合は天板や側板をしっかり固くしたほうが良さそうですね。
勉強になりました。

写真のユニットはw3-1364sa(改)ですが、デッドマス効果からか、このエンクロージャーにはW3-881sjfの方が圧倒的に相性がいいので交換しました。

それから気になるのがコーンの向き。
今まで上向きコーンだったので、部屋のどこで聞いても良かったのですが、横向きだと自分が移動するたびに音が変わってしまいます。
でも上向きだとモノが置けないからな…

総括。
いろいろ不満なところはありますが、悪いわけではありません。
卵形とセメントスピーカーが良すぎるだけ。
なにより家具として部屋に溶け込んだ見た目が重要なので、これはこれでいいでしょう。

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