初代プリウスとお別れ





3列シートが必要になって、なるべくちいさいものということでキューブキュービックに決定しました。
写真はテキトーに拾ったものです。

下の初代プリウスより短いのに3列シート。
モビリオの後追いですけど、見た目でこちらに決定。


それに伴い初代プリウスは引退です。

サヨナラサヨナラ。


最近のハイブリッドカーの人気を見ると、この車が20世紀のうちに誕生したことはすごく特別なことだったんだと感じます。

ハイブリッドカーという言葉もあまり認知されておらず、代行の運転手にしばしば「エンジンの調子が悪いみたいですね」なんて言われたことを思い出します。

酔っ払って眠たい状態で、ハイブリッドの説明をするのはけっこう難しいことでした。

でもそれをしないとアイドリングストップのたびにエンジンの再始動をされてしまいますからね。



この車のキーワードは、一般的には「低燃費」だと思いますが、ずっと乗ってきた僕にはまず「ユニーク」という言葉が浮かびます。


駆動用のバッテリーとハイブリッドシステムを積んだ重たい車体。
パワーは出ないが燃費はいいアトキンソンサイクルエンジン。
転がり抵抗を抑える細いタイヤ。

この条件下では速く走ること、鋭く曲がることは困難で、それならばということで、静かにゆったりの方向へ振られていて、シートも厚くて柔らかいものが使われています。
そもそものターゲットが「理系のおじいちゃん」だったのかもしれません。

僕はこの乗り心地について、勝手に「小さなセンチュリーみたいなもんです」と説明してました。
センチュリー、乗ったことないんですけどねw

女性はセンチュリーを知らないですしね。

それでも助手席に乗ってもらうとその静粛性、滑らかさは分かってもらえましたし、途中でiQへの乗り換えを反対されたのも、その乗り心地からでした。

CVTが進化した今でもエンジン車には出せない滑らかさ。

なかなか表現が難しいのですが、重たい車体が電気でスーッと動き出す感じは、新幹線のそれにも通じるところがあると思います。

シートに押し付けられる感は皆無。

それはつまり走り出しはめちゃくちゃ出足が遅いことを意味しているので、人によってはまったくの欠点になりますし、人によっては買い替えを反対するくらい価値の高いものにもなります。

重たい、パワーなし、低燃費、フワフワの乗り心地、ドアンダー、極めて静か、極めて滑らか。

走り・乗り心地の部分でユニークだったのです。

世界初のハイブリッドカーなので、いろいろ詰めの甘いところはありますが、語り継いでいきたい車です。
長い間ありがとう。








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