2013/10/16

ザックジャパン、かなりまずい状況

 コンフェデのイタリア戦でうすうす感じて履いたけれど、この欧州遠征で確信した。
ザックジャパンは明らかに走力が落ちている。

イタリア戦の善戦は、疲労困憊の相手よりも相対的に走れていたから本来のパス能力が発揮できて、ボールが回っていたことによるものだった。

日本代表も大して走れていなかったから、ボールのスピードは決して早くなく、故にボールコントロールが容易であるため、ミスが少なく判断も早いように見えた。
 

今の代表はテレビで見たまんま元気がなく、迫力がなく、まるで年寄りのサッカーになってしまった。
つまりは年をとったのだ。


この流れはジーコジャパンを彷彿させる。

黄金のカルテットと呼ばれる優れた中盤選手を揃え、ジーコが就任する前から期待は高かった。
ジーコジャパンはその期待にアジアカップの優勝で応え、日本中を熱くし、ドイツワールドカップで前回のベスト16以上の結果が期待された。

アジア予選を苦しみながらもやや上から目線でクリアしたが、アジアでの優勝メンバーはほぼ固定化され、ドイツでは足が動かないチームになってしまった。

日本人の体格で足が動かないのは致命的である。

交代メンバーに誰を送り込んでも、何の変化も生まれないチームは、最初の2戦を落とし早々と予選敗退となった。

中田英寿がグランドで横たわる映像を呆然と見ながら、多くの人が「なぜこうなった?どこで間違えた?」と自問自答したと思う。



あの時と同じ流れだ。
本当に嫌な予感がする。

そう考えると、ザックは本当に難しいチーム状況を任されてしまったのかもしれない。

アジアカップ優勝という結果は、選手を入れ替える理由を失わせる。
結果的にチームに競争が生まれない。

しかも、傍からから見ている僕の目にも、競争の必要性はほとんど感じられなかった。


例えば東日本大震災のチャリティマッチ(カズがゴールを決めてカズダンスをやった試合) の時がそうだった。

Jリーグとザックジャパンのクオリティがあまりにも違い過ぎたのだ。
ボールキープ力、キックの正確性、あたりの強さ、スペースへの動き出し、連動性の高さ...。
Jリーグ代表が東北に縁のある人を中心に選んだ寄せ集めのチームとはいえ、海外組のレベルの高さに僕は感心した。

しかし、あれから約2年がたち、ザックジャパンは2歳老けた。

チーム内での新しい競争は起こらず、アジア予選では走らなくても勝てるくらいレベルの差があり、本当にただ2歳老けた。


30歳前後の選手が増えた。
30歳というのはダッシュ力が要求されるスポーツにおいて大きな節目である。

筋力はまだまだ問題ない。

しかしダッシュができない。
とくにダッシュの繰り返しができない。

苦しくて走れないのではなく、苦しくないけれど走れない。

最大心拍数が上がらないために起こる現象である。
もう少し専門的に言えばVO2Maxが上がらないということになる。

そういう選手がチーム内に1人ならまだいい。

しかし3人(長谷部、遠藤、今野)は多すぎる。
また本田も走れる選手でないからこのカテゴリに入るかもしれないし、怪我の影響からか(もしくはチーム全体が走らないからか)長友も以前ほどは走れなくなった。

ザックジャパンはマンチェスターユナイテッドではない。

小柄な日本人チームだ。

走れないのは致命的である。

 YouTubeでドルトムント時代の香川や、アジアカップでの日本代表を見ることはヒントになるかもしれない。
小柄で中堅どころの日本代表には、ボールキープしたプレイヤーの周りを次から次と追い越していくプレーヤーが必要だ。

 ディフェンダーの今野はいいとして、本田、長谷部、遠藤のいずれかを残し、その周りを走れる選手で囲まなければいけないと思う。
本田はボランチに下げてもいいかもしれない。
柿谷は右サイドでもいいかもしれない。
若い奴はトップ下よりももっとハードワークをした方がいい。

その場合のもう一人の若い走れるボランチはどうしたらいいんだろうか。

全くわからない。

前述したとおり、若い選手に経験を積ませる機会を失ったために、今後のチーム改革はかなり難しい状況である。

ザックは頑張りどころだ。
本当に頑張って欲しい。
もっとギラギラした代表が見たい。





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