3月11日、地震発生

どこからどう書いていいかわかりませんが、僕は仙台医療センター5階の脳卒中病棟で地震にあいました。

2日前に大きな地震があったのですぐに嫌な感じがしたのですが、徐々に大きくなる振動とガラスが割れる音、照明が消えて、天井が一部崩れて・・・。
病院の倒壊を覚悟したくらいですね。

鉄筋コンクリートの病院が、同じくコンクリートの階段をゴツゴツとスピードをあげながら落ちて行くような、そんな固い振動。

一度揺れがおさまりかけて、また大きくなって、その時が一番恐ろしかったです。
揺れながら壁のヒビを見ちゃったんで、「あー、ここから来るかなー」なんて。

結果的に崩れなかったけど、そのあと火事のアナウンスがあったので、5階、6階の患者さんをおぶったりシーツでくるんだりしながら1階まで何度も往復して、となりの体育館まで運びました。

結局火事もあったかなかったか分からないくらいで、また患者さんをもとに戻すために何度も往復して・・・とまあその辺はいいんです。
とりとめもなくどこまでも書くわけにも行かないんで。

Canon Powershot S90

3時前に大地震があって、停電して、これは深夜2時くらいの写真ですね。
仙台医療センターの正面玄関で、物資などを整然と並べています。
ここは災害時の拠点病院になっています。
深夜だから当然だけど、その後も正面は閉めていて、裏の救急外来のみ開けてます。
救急車で運ばれてくるくらいの人のみを受け入れる体制です。
軽い症状の方は、ちょっと我慢してもらうか別の病院に行ってもらいます。

でも最初の夜はそれほど患者さんも多くなかったです。
救助しようがないというか。

ちょうど仙台若林区の荒浜で200~300人の死体が、というニュースを聞いた頃ですね。
若林区役所まで到達していたらしいです。
僕のうちから2kmくらいのところ。



Canon Powershot S90

しょうがないけど朝帰り。
9時くらいですね。

帰り道。
津波がなければこんなもんだ。
足場は全く崩れてない。
どうだ!
・・・って僕が組んだわけじゃないけど、勇気わきます。

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